マンハッタン・ラプソディ

いつ録ったか覚えていない「マンハッタン・ラプソディ【ワイド版】 [DVD]」を見た。傑作とも、何度も見たい作品とも思わないけれど、なんだかユーモラスで人間的な作品で、セリフにウィットが効いているし、バーバラ・ストライザンドの夫役のジェフ・ブリッジスが、ほのぼのとしていて良い。

バーバラが演じるRoseが、結婚前からずっと片想いをしていた自分の姉のイケメン亭主に口説かれそうになる場面で、「私はずっと自分があなたにふさわしいか考えていたけれど、あなたが自分にふさわしいか考えていなかった」という内容のセリフがある。これを聞いて、5月に行った面接のことを思い出していた。確かに僕の勤める会社は世の中では有名だし、大きな会社だ。だけど、そこに入ったからといって将来を保証されるわけでも、幸せになれるだけでも何でもない。だから、必死で面接で好印象を得ようとしている学生さんを見ていると、「この会社は本当にあなたにふさわしい会社ですか?」と心の中で思っていた。

今、僕は日吉のユニーの屋上の駐車場で、この日記を書いている。ポルノグラフティの黄昏ロマンスを聞きながら。「君にとっての幸せがいったいどこにあったのか。ひとつくらいは増やせてあげられたかな」、そう昭仁さんが歌っている。