今日は朝から本社に行き、管理職が対象の新しい人事制度の説明を聞く。作業や様式が増えることははっきりとわかるが、それが本当に効果があるかは疑問が残る。同じような感想を持った人は多かったようだ。

今、読売新聞の掲載の「時代の証言者」では、作詞家の阿久悠さんをとりあげ連載している。この日記を書いている20日の朝刊には、終戦後日本の学校で行われた教科書の墨塗りについて、「進駐軍が教科書を調べて、ここを削れ何て言ったわけじゃない。こんなにやってますよ、という文部省のパフォーマンスだった。」と書かれていた。

会社というもののあり方も変わった。以前は共同体であり、社員を守るという部分が強かったと思うが、今は成果主義に象徴されるように利益や効率の追求が第一で、一人一人の社員の顔は見えない。社員のほうも「会社のために」と思う人はずいぶんと減っただろうと思う。ITの普及も会社やコミュニケーションのあり方に大きく影響していると思う。「なになにの件はメールしました」という紋切り型のメッセージを見る度に、仕事を押しつけ合っているような印象を持ってしまう。

効率を追求して効率を失うのは皮肉なことだし、そのことにより一人一人が心身の健康を失ってはいけないと思う。ただ、会社という組織は、間違いを間違いとして気がつきにくいし、気がついても補正しにくいところがある。