Linux Kernel Conference 2005アンケート結果

VAJの池田さんから、11/11に行ったLinux Kernel Conference 2005の講演のアンケート結果をいただいた。

毎回講演は100時間単位の時間をかけて準備を行うが、今回は無理矢理TOMOYO LinuxOSS公開を講演当日に間に合わせようとしたこともあり、いつもよりは時間をかけられなかった(なにしろ講演当日の午前中にtarballをアップしたり、SourceForge.jpのプロジェクトの内容を変更したくらいだからそれどころではなかった)。

今回の講演は本当は、ブルース・リーの「ドラゴンへの道」をなぞり、プロジェクトの発足から最後の難関(笑)であるOSS公開の許可を得るまでをシナリオに描きたかったのだが、タイトルとタイトルのイラスト以外にはあまり反映できなかった。

しかし、講演の内容自体については、やりたいと思っていた、「開発サイドが何を考え、どのような道のりを経て、機能を拡張し、現在の内容に到達したか」を時系列で整理することができた。誰も注目していないし、気が付いていないかもしれないが、ソースコードを開示し、手順やドキュメント関連する論文講演資料を公開するだけでなく、「考えたこと」をここまでオープンにしている例は少ないのではないかと思う。文字通り、良い部分も悪い(間違った)部分も含めて、全てを提供し、参考にして欲しい、その明確な意思を持って行った事だ。

講演の本番では、よせば良いのに「参加者の手元に配られる当日配布資料と同じ内容を説明してもつまらない」と思い、当日配布資料をサマライズかつファンキーなアレンジを加えた内容に編集し(講演の前夜から直前まで作業している)、可能な限りデモを挿入した。だからアンケートの中に「分かりやすく、デモを多用して実感のあるプレゼンであった」、「デモを多用したプレゼンテーションが素晴らしかったです」と書いてくれた人がいたことはとてもうれしい。