タクシー帰り

見積もりが用意できたのは午前0時30分をすぎていた。放送の仕事をしていたときはタクシー帰りは珍しくなかったし、泊まりも何度か経験したけれど、この職場に移ってからは初めてタクシーのお世話になった。僕はどんなに疲れていても深夜自宅に向かうタクシーの中では寝られない。横浜に向かう車中で、高速道路の灯りを眺めていた。