仰木元オリックス監督の訃報

朝のニュースでオリックスの監督を務めていた仰木さんの訃報を伝えていた。印象に残ったのは、イチロー、野茂、佐々木といった優れた選手を発見し育てられたことで、今は誰もが認める一線のプレイヤーとなった選手が複数「悪いときにもよく辛抱して使ってくれて感謝している」という意味の事を言われていた。優れた成績を持つ選手を使うことは誰にもできるが、成績の良くない選手を使うことは誰にでもできることではないかもしれない。きっと仰木さんはその選手に資質を見出したのは勿論だが、その選手を「信じて」、また「育てよう」とされた、そのことに力を注がれた方だったのではないかと思った。長島さんや王さんのような華やかさはなかったが、画面で見る度に控えめで誠実そうな方だと思っていた。繰り返しTVで流されている「グラウンドで死ねるなら本望ですよ」のインタビューはおそらく本心だったのだろうと思う。冥福を祈りたい。