「マイレボリューション」

紅白をつけっぱなしにしていたら渡辺美里さんのマイレボリューション(My Revolution)が流れて画面に惹き付けられた。流行した当時はそれほど好きでなかったし、良いとも思わなかったけれど、最近この曲がとても気になっている。何故かわからないけれども、ひとつ思ったのはこの曲には「祈り」に似た思いと不思議な「強さ」が感じられる。ただのヒットソングや名曲ではない気がする。少し前にも聴いたことがあったなと思って調べてみたらどうやら昨年7月にオンエアされたシオノギミュージックフェアの時らしい。ついでにこの曲が渡辺さんの20年前の曲(!)でかつ(何が「かつ」だ)小室哲哉の作品(!)ということまでわかった。渡辺さんの20年間はこの曲にどう込められているのだろうか。

マイレボリューションを聴きながら、会場のオーディエンスも自宅でテレビを見ている人たちもきっとどこか届かない世界の事を感じているのではないかという気がして仕方なかった。懐かしんでも決して戻ることのできない世界と時間。

紅白で他に印象に残ったのは北島三郎の風雪流れ旅だけれど、北島さんはあまりに歌がうますぎてそれが欠点と言えば欠点だ。