不確実な時代

夕刊に『「ひかり電話」障害83万件 NTT西』という記事が載っていた。高度情報化時代は障害の規模も半端ではない。記事を読みながら先週末にかかってきたプロバイダからの勧誘電話とのやりとりを思い出した。

担当者:お客様はISDNですがそろそろFlet'sはいかがですか?
私:FAXの番号を電話と変えたいだけなんです。
担当者:光電話にすれば5つまで番号が持てますよ。
私:ええ、知っています。でもFAXがつながらないことがあるとか書いてました。
担当者:機種によってはそのようなこともあります。
私:ADSLを通信専用で回線を引こうとか思ったこともありますが、とても割高でやめました。
担当者:今なら、こみこみで3ヶ月無料ですよ。
私:検討してみます。

光に変えない理由は番号(FAX)の件以外にも、メタル回線の信頼性がある。別に病院を開業しているわけでもなんでもないから、電話が不安定でも実はあまり困らないけれども、電話のようなインフラは多少割高でも遅くても?安定していて欲しい気持ちがどこかにある。僕が子供の頃、電話機やテレビはとても簡単だった。どんなお年寄りでも子供でもつなげば使えた。それがいつしか技術の進歩によって、とてつもなく複雑になってしまった。デジタルテレビは今や家庭でもっとも難しい電化製品のひとつになってしまった。

家に帰ってからPCを使っていたらメールがエラーになった。おかしいと思ったら、ダイアルアップルータにエラーがでている。設定も変えていないのにプロバイダで認証エラーが発生しているようだ。何10分も続くのでプロバイダに連絡しようかと思ったら、連絡先のページが開けないことに気がついて苦笑した。障害は約1時間くらいで回復した。どこかで誰かが問題をフィックスしてくれた。それはどんな障害だったのだろう。回復してからプロバイダの障害情報を調べてみたらこんなふうに掲載されていた。

ご利用中のお客様にはご迷惑をおかけいたしまして、大変申し訳ございません。
該当時間帯にインターネット接続のための認証にエラーが発生していました。

現在は回復しております。 
障害原因 現在調査中 

ネットにつながらない時間考えていた。光にしてもしなくても結局変わらない。高度情報化社会の罠からは誰も逃れられない。このまま進化して、複雑になって、どうするのかな。僕は電話をかけてきたプロバイダの勧誘担当者の人を思い出した。多分、今Flet's移行のキャンペーンをやっているのだろうけれど、こんな事故があったらやりにくいだろうな、と。