気になるCM

12月からオンエアされているCanonのCMが素晴らしい。

写真のプリントをコマ撮りしたものを重ねてアニメーションにしたものを、通常のビデオ画像にテキスチャマッピングして作成されている。連続して再生されるビデオ画像の中で、写真のプリント部分の中だけがコマ撮りで進行する。高度な画像処理技術と膨大な作業時間が、今まで見たことのない画像表現を実現している。トルコ行進曲のBGMも効果的に使われている。

キヤノン:製品情報 | CM情報(この日記が書かれた時点で本CMは掲載されていない)
http://cweb.canon.jp/product/cm.html

次に、こちらはかなり長くオンエアされているが、マイクロソフトのCMが良い。打ち合わせなどさまざまな場面の実写映像の上に白色でシンボルが手書き風に書き込まれるというもの。バリエーションがあるが、お城が書き込まれて、「守る」を伝えるものは特に完成度が高い。この手法をまねたと思われるCMをいくつか見たことがあるが、オリジナルには遠く及ばない。

全然路線は変わるが、携帯ビジネスに乗り出したソフトバンクのCMのうちキャメロン・ディアス編も良い。こちらは特にストーリーも画像処理もない、「ただキャメロン・ディアスが歩く」だけだ。ただ、本当に歩くだけならこうはならないし、他の女優でもこのCMにはならない。バックに流れるバリー・マニローのコパカバーナにもやられた。とりたててすごく変わったところはないけれど、一本のCMとして見事なバランスと思う。

最後に「番外編」としてMacのCM。全然すごいとも面白いとも思わない。だけどMacのCMになっている。見るたびなんだか「やられた」という気分になる。CM効果が高い。