UNIX magazine記事完了

3月17日発売の号に掲載されるUNIX magazineはセキュアOSの特集が組まれている。依頼を受けて、TOMOYO Linuxについて8ページの原稿を書いた。TOMOYOの記事はだいたい熊猫先生と一緒に書いているけれど、今回は久々に一人で書いてみた。

Software Designの連載初回で書いた内容は、自分で読み直してもそう悪くないと思うのだけれど、何かひとつ面白さに欠ける気がしていた。そのこともあって、今回はちょっと変わったアプローチをしてみたいと考えた。構想とやる気がでないと作業に入れないほうなので、引き受けてからしばらく放置していたけれど、「説明からはいるのではなく、操作(手順)から始められないか?」と思いついて、それを形にしてみた。未だに捨てられず持っている「プログラミング言語C」の本を引っ張り出し、カーニハン博士の言葉を引用したところから書き始めた。やや強引だが、なんとか形にすることができた。作業しながらずっと、この原稿は「プログラミング言語C」に対する一種のトリビュートだということを感じていた。何故2007年の今、「プログラミング言語C」なのかわからないけれど、それは最初から決まっていたことのような気もする。

共同作業となる共著では細かく文章を推敲し続けることはできない。今回は以前書いたシンクライアントほどではないが、時間の許す範囲で文章を修正することができた。特集ではSELinuxを含め主要なセキュアOSが含まれているという。どんな内容か楽しみだ。