ファンヒーターの修理

2000年に購入してこれまで二度修理をうけているダイニチのファンヒーターが故障したので修理にきてもらった。今回の故障は、液晶ディスプレイに「E13」というエラーコードと「換気」というマークが表示されるというもので、それほど長い時間運転していないのにこのエラーが表示され、しばらくすると警告音のあと運転が終了してしまうというものだ。ネットで検索してみると類似していると思われる事例は数件見つかったが、ダイニチのFAQには特に該当すると思われる記載はない。実際に換気をしてみたり、本体背面の空気取り込み口フィルタを掃除してみたが症状は変わらなかった。

修理は5,000円程度はかかる。一方、新品は1万円台で購入できて、メーカによる3年保証が付属する。さすがに三度目の故障は少々考えたけれど、やっぱり修理することにした。ダイニチ指定店でこれまで二度修理にきてもらった川崎にある島田日用品店さんに電話をして今日きてもらうことにした。

修理にきてもらう前に、ダイニチのサービス窓口に電話して症状を説明したところ、センサーの問題ではないかということだった。また島田日用品店さんと電話で日時の調整をした際に話したところ同じようなことを言われていた。島田さんは到着すると早速シートを広げて、フロントパネルを外す。話をしながらいろんなコネクタや金具を外す。鮮やかな手際だ。修理としては、結局バーナーの表面を金属やすりで磨き、また着火装置の右にある燃焼センサー(というけれどどう見ても太めの針金にしか見えない)を交換するということになった。島田さんによると、「燃焼中、バーナーとセンサーの間に微弱な電流が流れます。それが弱くなるとストーブが異常を感知するので、今回はそれが原因ではないかと思います」という説明だった。言われてみると、バーナーの表面と「センサー」の表面は確かに白くなっている。これは前回の修理の際に説明を受けた、シリコン系の化学物質が付着したものが原因の可能性が高いということだが、あまり思い当たるところはない。整髪剤関係のスプレーが長年の使用で定着したものだろうか。バーナーを設置して、センサーを交換して、フロントグリルを外した状態で動作を確認してから、最後にフロントグリルを固定して修理は完了だ。作業は1時間もかかっていない。費用は「フレームロッド(これがセンサーの正式名称だ)」の単価が700円で140円の値引きで560円、それに修理工賃4,000円と消費税で4,778円だった。

ネットで見つけた同じ症状に遭遇した人の中には新製品を購入した人もいたようだが、毎年故障するのでなければ、できるだけ長く利用したいと思う。僕が使っているヒーターの型番はFW-3040sというものだが、僕はこのヒーターがなんだか気にいっている。無駄なものはついていないし、必要な機能は備わっている。最新の型では、着火音や燃焼時の音が低く抑えられているというけれど、そうした音すらも耳障りではなく、むしろなごませる。かっこが良いとは言えないが、頼もしい番頭のようなデザインだ。