シェーバーを買う

用があって、みなとみらいのデオデオに出かけたら、決算セールということで、ワゴンにナショナルのシェーバーが置かれていた。今使っているものも以前近所にワットマンがあったときにセールで購入したナショナル製だが、最近電池のもちが悪くて買い換えを考えていたところだ。

世の中にはシェーバーの電池交換をする人が少ないらしく、あまり情報は多くはないが、調べたところ交換はメーカに依頼して、金額的には6,000円程度ということがわかっていた。これはなかなか微妙な金額で、替え刃(内刃と外刃)を新しいのに交換すると合わせて安い新品が買えるくらいになる。

デオデオで売られていた製品は、最新ではないようだが、ラムダッシュという同社のシェーバーのラインアップの中では最新に属するもので、その下のリニアスムーサーというラインアップよりは強力そうだ。価格もどのくらい安いのかわからないが9千円くらいで、電池交換と替え刃交換よりは安いので、結局購入することにした。

自宅に帰って最初にしたのは、新しいシェーバーを使うことではなくて、古いシェーバーの分解だ。ナショナルのシェーバーは廃棄する際の分別(リサイクル)のために分解手順が記載されている。今まで使っていたリニアスムーサーを手順に従い分解してみた。

写真は撮っていないが、リニアスムーサーの内部は精密なパーツが整然と並んでおり、パッキンの処理も十分でゴムがやや劣化はしているものの浸水は全くない。電池残量を示す液晶インジケータは1.5cmx3cm程度の基盤と直結していて、電池は単3型と同じ大きさだが両端に7mm程度の針金状の端子が伸びた特殊なものだ。ラベルにはニッケル水素と印刷されていて、それが2本内蔵されていた。手順に従い分解すれば、ちゃんと交換できるように設計されているのが良くわかった。使い捨てではない。

このシェーバーは何年使ったか覚えていないけれど、指をかける部分のゴムがはがれかけて、自分で接着したけれど、それ以外は特に故障せず、よく働いてくれた。今回そのシェーバーを分解して、作りの良さに感心した。これが1万円くらいで販売して利益がでるのかということさえ思った。今回購入したラムダッシュは、そり味や使い勝手という面では今までのものとそう変わらないが、内蔵の電池は一本で本体はさらにスリムになっている。こんな良い製品を作っているなんて、まだ日本のメーカも捨てたものではないとちょっとうれしくなった。