言葉を超えるもの

朝、宿泊しているLes Suitesのロビーで、MontavistaのHadiに会った。彼も同じホテルに宿泊していたのだ。彼は僕を認識すると「Harada san」と呼びかけながら、持っていた荷物を床に置いてこちらに歩み寄り、握手を求めてきた。そして、力強く手を握り、じっと僕の目を見つめながら、「昨夜のプレゼンテーションは素晴らしい内容で、自分はとても感銘を受けた。自分もAppArmorを排除するものでないし、SELinuxとAppArmorの対立を快く思っていない。これから(TOMOYO Linuxについて)何かあれば、どうか自分をあてにして欲しい(you can count on me for anything, plesae do so)」と二度繰り返した。僕は、「昨夜はTOMOYO LinuxBoFにきてくれて本当にありがとう。また、そのように言ってくれて本当にうれしい。あなたのようなセキュリティのエキスパートにそう言ってもらえるのは、本当にうれしいことだ。」と答えた。

Hadiのようなエキスパートにこのような言葉をもらえたことは勿論うれしい。その言葉が飾りではなく本心であることは証明できなくても理解できる。うれしく思いながら、果たして自分はそのような言葉に値するのかととまどいを覚えた。OLS2007の4日目が始まった。