トラブル

Ottawa空港で少し時間があったので、売店を眺めていた。そう言えば、メイプルシロップを買っていなかったなと思って、小瓶3本入りセットを2つ、ガラスの瓶に入ったものを1つ購入。カナダドルで支払いを済ませて、セキュリティを通過して機内の人となる。

飛行機は無事シカゴに到着。往路では一度預けたスーツケースを受け取り、Unitedに預ける必要があったが、復路は荷物はそのまま成田に送られるようだ。バゲージクレームを通り過ぎて、Cターミナルに移動、セキュリティをくぐったところで、トラブルが発生した。

荷物のX線監視を見ていた係員が、「あーあ」という感じで、コンベアをとめて僕のほうを見ている。お土産の袋を指して、「中身は何だ?」と聞くので、「メイプルシロップです」と答えたら、小さなジップロックのビニール袋を取り出して、小瓶のメイプルはなんとか無理矢理その袋につめたが、ガラスのものはもう全くはいる余地がない。じっとこちらを見て、「これは持って行きたいのか?」と聞く。ここで、自分の失敗に気がついた。

「もし持って行けるものなら持っていきたいが」と答えたら、他の係員を呼び出して、僕はその係員に誘導されて、通ったばかりのセキュリティを係員用の通路で逆に戻った。セキュリティゲートの入り口と持ち込み手荷物検査の中間くらいのところに、連れていかれると大勢の担当者が寄ってきた。誘導してくれた人が、早口で僕やメイプルシロップを指しながら説明している。一人が「中身は何だ?」と聞くので、「メイプルシロップだ」と答えると、「あーあ」というような表情になるが、特に怒ってはいない。彼らは数分話し合って、「スーパーバイザーに相談しよう」ということになり、僕はそこに残されたまま、一人がメイプルシロップの瓶を持ってどこかに行った。5分くらいして戻ってきたが、「これは機内には持ち込めない。これを持って、そちらへ行け」と言われるので、また誘導されるままあまり人気のないカウンターに行った。そこでは、また「メイプルシロップか」と言われたが、段ボール箱とテープを持ってきてくれて、例のメイプルシロップを箱に入れてくれた。それを渡されて、「そこに並べ」と言われた列に並ぶ。どうやらここは動物や追加の荷物を預けるところらしい。若いカップルが大型のゲージを持って一人しかいない係員となにやら議論している。10分、15分、時間が経過して列がどんどん増える。僕の後ろの女性が文句を言っていた。

搭乗に間に合うかはらはらしていたが、やっと順番がまわってきて、チケットと箱を出すと、まじまじとUnitedのボーディングパスを見ながら、「これはANAのものだから、ここではできない。ANAに行け」と言われる。全くもっともだ。そこでせっかく並んだ列を離れて、Cターミナルの入り口まで戻り、ANAのカウンターにUnitedのテープが貼られた箱を見せて、預けたいのだがと話をした。ちょっと不思議そうな顔をしていたし、いくつか質問を受けたが、なんとか受け取ってもらって、バゲッジクレームの紙ももらってので、またまたセキュリティを通る。こうしてやっと搭乗口に行くことができた。

C10でNH11の搭乗案内を待った。