Linuxの魔法の杖

Linuxソースコードはどうやら現在800万行くらいあるらしい。以前、Bill JoyJavaについて初めて日本で講演した際のパネルトークで、村井さんと「DNSって本当によく動いているよね。不思議だよね。」という話をしていたが、800万行のプログラムが、世界中の人々により開発され、リリースが続いているというのはそれはやはり不思議なことだ。その不思議を支えている魔法の杖はやはりLKMLだ。自分はまだLKMLの購読を始めて数ヶ月、かつ関連する部分を斜め読みしているだけだが、それでもLinusが全てのメッセージを読んでいることが「感じられる」。ただ、この魔法の杖は誰でもそれをふれば良いというものではないだろう。Linusという魔法使いと、彼を支える素晴らしいメンテナーがあってこそ成り立っている。

LWN.netのKernel Summit 2007の記事、"KS2007: Kernel quality"の中にこんな文章があった。

Linus noted that many people no longer read the linux-kernel mailing list. The traffic has reached a level where it is simply overwhelming. It was suggested that perhaps a separate list for bug reports is needed.