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Linux Foundation Japanの講演が終わって、今度は2度目のOttawa Linux Symposiumだ。海外の発表で、会議の規模も大きいけれど、だからといって優先順位は変わらない。自分には、2つ同時に進めるという器用なことはできない。Linux Foundation Japanが終わるまでは、その発表のことだけを考える。もし、Linux Foundation Japanの講演がはいらなければ、きっとずっとOttawa Linux Symposiumの準備をしていただろう。

今度のBoFは、TOMOYOの発表ではなく、LinuxMacを振り返るというテーマになっている。忘れられてしまった話題、議論を落ち穂拾いのように振り返る。このテーマはもともとは自分が聞いてみたい内容を言葉にして投稿したものだけれど、用意するとなるとなかなか大変だ。

採用通知を受け取ってからずっと頭の中では、どのような発表にするかの検討がバックグラウンドで進行していて、「データを使う」ということは早くから決めていた。「過去の議論」から意味のある議論を引き出すためには、漠然とした「過去」を計算できる「データ」にしなければならない。データは、グラフにより可視化する。

Macの議論の主な場は、LSMのメーリングリストで、武田君がgmane経由で過去のメッセージをダウンロードしてくれた。Thunderbirdによると6507件ある。いくつか漠然と考えていた「個人ごとの寄与度」について、先週金曜日に折れ線グラフが得られた。作業を手伝ってくれた武田君が「あまりにおもしろいので」と書いて図を送ってくれた。これはBoFで紹介するデータのひとつの重要な柱になる。