講演準備

今は教授になっている大学の先輩のNさんから「講義で卒業してからの経験なんかを話してもらえないか?」と連絡をいただいたのは確か4月のことだった。「就職してからやっていることは、あまり大学で勉強した内容と直接関係していないし、だいたい学生達に話をするほど立派でも有名でもないので」と一度お断りしたが、「卒業してから大切なのは勉強だけではないから」と痛いところをつかれて、結局お話させていただくことになった。実施の時期については、6月から9月までということだったが、当時はメインライン化を7月と予想していた。7月の下旬以降で、9月のLinuxConは投稿を決めていなかったが、10月にはJapan Linux Symposiumがあるからということで、間をぬって?7月の下旬でお願いしていた。

メインライン化は予定より早く実現したが、その関連の社内、社外の打ち合わせや取材が続き、ほとんど時間がないまま、7月3日の勉強会と懇親会を迎えた。それが終わったときはさすがに一息ついたが、7月24日に情報処理学会に二度目の論文投稿を行うために外界との交流を控え閉じこもって生活していた。ということで、結局7月29日に行う1時間の講演のために、7月27日と28日の2日会社を休み(一応夏休みということになっている)自宅で資料を作成した。

今回、内容について個人的な経験や考えを自由に表現したかったので、発表についても会社員としてではなく個人として行うことにした。大学の先輩であるNさんからの依頼で、話をする相手は自分の後輩の学生達ということで、少しでも役に立つ話をしたいと思っていたら、会社の決裁を得るどころか公開もできそうにない資料ができあがった。