海外でのデータ通信(NTT DoCoMo L-05A編)

LinuxCon2009の講演について、DoCoMoのデータ通信端末(装置?)、L-05Aを持って行った。L-05Aは定額データプランに対応しているので、国内で定額データプランに対応したアクセスポイントに接続する分には、データ通信料金は定額なので、社外で行うデモなどの際に活用している。海外で使う際には、従量制かつローミングになるので、緊急避難的な使い方しかできないが、今回実際に使えるか試してみようと思い持参してみた。

L-05Aの接続は、「L-05A接続ソフト」という専用のソフトを使って行う。国内で定額データ通信を行う際には何もしなくて良いのだが、海外で使う際には接続先を変更しなければならないことがわかった(国内の設定そのままで接続しようとすると、接続してすぐに切断される)。

接続先は標準では、「*99***5#」となっており、これは定額での接続用番号となる。L-05A接続ソフトの設定を変更して(ちょっとわかりにくいところにある)これを「*99***3#」とすると従量接続となり、海外でも利用できるようになる(但し、海外でのローミングはものすごく高いので、国内にいるときと同じ間隔で利用すると、あっというまに何十万円になる)。

利用者としてはこうしたレベルの設定変更を自分でしたくはない。メニューに「定額」「従量」のようなボタンがあってそれを切り替えられるようになっていると良いのだが。さらに「現在定額で接続されているかどうか」は、L-05A接続ソフトの機能では確かめようがない(このエントリは、日本に帰国してから、151でドコモインフォメーションセンターに電話をかけて内容を確認してから書いている)。さらには接続履歴(料金だけでなく、接続履歴情報も)も参照できないようだ。何かの事情で接続先を「従量」にして、戻したつもりがそのままになっていると、ある日接続ができなくなり、DoCoMoに電話すると「利用料金が上限に到達しました」という恐ろしい通告を受けることになる。

一利用者として、「現在どのモードで接続しているか確かめられるとうれしい」という要望をお話したところ、「DoCoMoとしてはL-05A接続ソフトでの接続はお勧めしておらず、コミュニケーションマネージャを推奨しています」とやや意外な返事が返ってきた。それで、コミュニケーションマネージャをダウンロードしてみたのだけれども、MacBookにインストールしようとすると「インストールできません」と怒られる。このソフトは、現状Snow Leopardには対応していないのだ(インストーラの挙動を見ると、プログラムの中でOSのバージョンを調べて、10.5でないと終了する仕様のようだ)。さらにサービスの方によると、「L-05A自体、Snow Leopardについては動作未検証であり保証範囲外になります」とのことだった。

というエントリを書いたら、近日L-07Aという新製品が出てくるようだ。製品のライフサイクルはとても短い。