さよならハムスター

毎週日曜日の朝はハムスターの小屋を掃除しているけれど、今朝ゲージを見たら様子がおかしくて、ハムスターが動かない。「もしかしたら?」と思って、見たら足を伸ばして堅く、動かなくなっていた。

ハムスターは夜行性で、元気だった頃は僕が家に帰る夜11時くらいからがさがさ動き出して、水を飲んだり、回し車を回したりする。時には気になって眠れないほどうるさかったこともあった。ハムスターの寿命は3年くらいということ、3日くらい食べるものがないと死んでしまうということ、つがいではなく一匹ずつゲージで飼わなければいけないということ、それらは皆飼い始めてからわかったこと。

ハムスターを飼ったのは2度目で、最初に飼ったのはロボロフスキー、今朝死んだのはブルーサファイア。ゲージを開けるとすぐに飛び出すロボロフスキーと比べると、ブルーサファイアは本当におとなしかった。ペットショップで買われてから、ずっとゲージの中の世界しか知らなかったハムスター。庭に小さなお墓を作って、主を失ったゲージを洗いながら、僕はハムスターの一生のことを考えていた。ハムスターは低温や高温に弱い。ハムスターのような小動物や熱帯魚用に作られているシート状のヒーターがあって、最初のハムスターのときはそれを知らなかったから真冬はきっと寒かったろうなと思う。きっとこれからも冬になる度、寒い朝を迎える度に思い出すだろう。

夜、今年の冬初めてストーブをつけた。そろそろコートかな。