walkman

映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の冒頭で、柴咲コウがカセットテープ用のwalkmanを探すシーンがある。店員は小さくて、長時間聞けて、便利なMDを勧めるが「カセットテープ」の聞けるものを探す。この場面を見て、少し前に横浜駅西口のヨドバシカメラに行った時のことを思い出した。ヨドバシカメラは僕が思い出せる以前から1Fはカメラ売り場だった。今、Nikon F6や他の光学カメラはB1になってしまった。1FにはデジタルカメラiPodシリコンオーディオバイスが置かれている。すごくつまらなくて、すごくがっかりした。もうそこは僕の知っていたヨドバシカメラではなかった。

映画ではWalkman2が37,600円でショーウィンドウで展示されていた(勿論消費税なんてなかったころの事だ)。僕はSONYウォークマンが好きだったからとても懐かしかった。この機種の後継のDD2 (DDはDisc Drive)が僕が最初に買ったウォークマンで、501, 701, DD9, D6C、とその他数台のウォークマンを使っていた。DD9は今も現役で、ノイズはあるし、MDのような長時間再生はできないけれども、MDとは比較にならない厚みのある音楽らしい音が聴ける。時間があった頃は良くD6Cで録音して、DD9で聴いていた。昔は、"walkman"と言えばSONYのカセットプレイヤーだった。今も商標は残っているけれども、オーディオメインのカセットプレイヤーはラインから外れてしまった。もしSONYが今もDD9やD6Cを生産していたらどれほど素晴らしいだろうと思う。

朔が乗っていたスクーターは、多分HONDAのLEADだ。こちらは僕は買えなかったけれど(従兄からYAMAHAベルーガを買ったから)、ずっと買いたかったスクーターで、今も街で見かけると追いかけてしまう。映画の中には、「ラジカセ」も登場する。ラジカセもラジオもこの頃の製品は、すごく魅力的だ。ヨドバシカメラがつまらなくなったように、色んなものが急激にデジタルという単調な世界に取り込まれていくような気がする。

ラジカセから流れていた曲は、元春のSomedayだ。イントロを聴いているといつも何かに共鳴して、説明しがたい寂しさを感じる。ノスタルジア、なんだろうか。僕は初めてSomedayを聴いたのはいつで、そのとき何を感じたのだろう。

LXRでリンクが足りない原因は、インデックス生成時にファイルタイプが判別できないとプログラムが終了(die)するようになっているせいだった。テスト用にPostgreSQL-7.3.4を読ませたらその中にtclのファイルがあったらしくてそこでdieしていたからインデックスができていなかった。多分本来の登録対象であるLinuxのソースにはtclがないから開発者も気がつかなかったのだろうけれど、未知のファイルタイプに対してdieするのはちょっとひどいかもしれない。今、SELinuxの2.6の最新コードをインデックスさせているが、いちいちデータをDBにinsertしているため何時間もかかっている。「世界の中心で」のDVDを見ながら、たまにputtyのウィンドウに流れるLXRのログを確認して、そうしてこの日記を書いている。明日から仕事だから、そろそろ寝なくちゃいけないな。