宿題

この日記は1月16日に書いているからまる8日間遅れになる。ここは無理に毎日書くつもりはないのだけれど、僕の単調な生活にも毎日なにかしらの出来事が起こるから、ほぼ毎日書いている。書きたいことがあるのに書かない(より正確には書けない)日はどこか忘れ物をしたような気分になる。

1月8日にとって翌週となる1月10日の月曜日は祝日なので、この日は3連休の初日だ。旅行をしたりしなくても、やっぱりいつもより気持ちがのんびりするのが普通なんだけれど、金曜日の午後に火曜日までの(かなりやっかいな)宿題を出されてしまって筋書きが変わった。

出された課題は単純に時間をかければ解決するものではなくて、ボリュームはないのだけれど、一種創造的な作業をしなければならない。作業にあたって出された指示は、タイトルと「満足できるレベルのものを火曜日までに」ということだけ。課題を言われたときから、自分の中のどこかにあるタイマーがセットされて、残り時間を身体が数え始める(比喩ではなくて、実際に感じる)。勿論早く片づけたいのだけれど、主題、構想、表現がまとまらないと形にできないから、本質的なものが自分の中でイメージにまとまらないことには何も書けない(書いても仕方がない)。一方で絶対的な締め切りがある。書き始められないまま、時間が少なくなるのを意識と無意識で感じるのは辛い。自律神経に変調が生じ、体温が微妙に上昇しているのを感じる(継続する)。

作成する資料は、作業開始時の予想どおり5ページになった。ページは少ないが、一貫性は保たれてなければならないし、ミスは許されないから、内容がイメージできたとしても、一日(一晩)ではできない宿題だ。つまり、3連休の最終日に仕上げをするためには、初日か二日目には何かが書けていなければならない。初日の夜は結局何も書けずに、二日目の夜はかすかだが最終日につながる部分を書くことができた。それを書きながら、まるで氷山を登るために足場を打ち付けているような作業だなと思った。深夜、空調の効いた部屋で、ノートPCを開きPowerPointの画面を見ながら、吹雪の中氷壁にしがみついて、ピッケルを打ち込んでいる自分を感じた。