最近はできるだけ家で仕事をしないようにしているのだけれど、年度末の処理と4月に予定されているオフィスの引っ越しの関係で、土曜に続き作業をしている。僕がやっている仕事は、大部分が会社でなくても行えるがそれは果たして良いことなのか。

数年前から小さな水槽で熱帯魚を飼っている。しかし、育て方(手入れ)が悪いのか、魚がよく死んでしまう。特にビーシュリンプと呼ばれる小さなエビは、何度も買っているけれど3ヶ月以上無事だったことがない。ビーシュリンプは本来それほど弱い魚ではないらしく、お店の人に聞いても水合わせを慎重に行うくらいしか注意はない。自信を無くしていたら、数日前の読売新聞で、漫画家の田島ミルクさんが熱帯魚のエビがすぐに死んでしまうと書いていて、やっぱり難しい魚なんだと勝手に安心した。

何度も何度もこの小さなエビを死なせてしまって、気がひけていたけれど、今日また4匹ペット屋さんから買ってきた。水合わせと水替え(急激な水質の変化に弱いらしい)に注意して今度こそ長生きさせようと思う。

この写真については説明が必要だ。

ある日会社の帰りに東京駅まで歩いていたら、日本橋高島屋のショーウィンドウの入れ替えをしていた。外からガラス張りで見られる狭い空間に男性二人と女性一人がはいって、デコレーションを入れ替えている。それ自体は珍しい光景ではなかったけれど、女性が絵筆を持って文字らしきものを書き込んでいるのが印象に残った。ガラス越しに至近距離からじっと見るのも失礼かと思いそのまま通り過ぎたが、翌日ショーウィンドウを見ると、"Mississippi"と書いていたことがわかった。文字は曲線に沿ってフリーハンドで描かれている。その写真を撮ろうと思ったのだが、屋外の光の反射でうまく撮影できず、試しに撮ってみたが字が全く読めない。そんなことがあった。

今日の夕方横浜そごうに出かけたら2FのHERMESのショーウィンドウに見慣れたものを見つけた。「もしや」と思ったら、ひとつのウィンドウにそのミシシッピーを見つけた。これはそのとき撮影した写真だ。このレタリングはあのとき会社の帰りに見た同じ人が描いたものだろうか、横浜そごうや日本橋高島屋を通り過ぎる何百人の人たちのうち何人がこの"Mississippi"に気がつくのだろうか、そんなことを考えた。