テレビがいよいよ怪しいので、みなとみらいのJack MallにあるDEODEOに下見に行った。XMBが使えるSONY液晶テレビを眺めていたら、かなり詳しい店員さんが話しかけてきた。僕が買おうと思っていたハッピーベガの32inchの機種は25万以下とかなり安くなるが、「年度末商戦を意識した戦略的モデルで、画質的にはあまり良くない、SONYファンでなければAquosを勧める。SONYファンならば同じWEGAでもWEGA ENGINE HDを搭載した30万以上の製品が良い」ということだ。

話をしていたら、「液晶が良くなったと言っても、画質的にはブラウン管、中でもSONYトリニトロンが一番だ。置き場所や消費電力を気にしないならブラウン管が良い。」ということになった。SONYのカタログには、HR500というハイビジョン対応シリーズがあるが、店内にないためお店の方が奥に行って確認してきたところ、HR500はもう廃番になっており、在庫もないとのことだ。SONYもブラウン管の製造をやめるようだから、もういよいよTVは液晶とプラズマだけになる。カセットデッキもブラウン管TVも、性能を極められたものが次々となくなり、MD、デジカメ、シリコンオーディオ、液晶TVに画一化されていく。嫌な時代だ。

ハイビジョン対応のHR500のシリーズのうち、28インチ型はKD-28HR500とKD-28HR500Bの2つのモデルがある。Bのほうが新しいが、カタログやWebを見ると、BのほうがただのFDトリニトロンなのに対して、Bのついてないものは、スーパーファインピッチFDトリニトロンで画質的には古いもののほうが良さそうだ。ネットで見るとまだ若干は流通しているようだ。僕がよく行く港北のLAOXにも物があったがBのほうだし、価格もやや高めだった。

買い換えしか頭になかったけれども、ブラウン管より性能が悪いものを倍とか3倍の値段を出して液晶にするのもばかばかしい気がしてきた。SONY Driveで色々調べてみると、「スタンバイ/スリープ」のLEDの点滅は自己診断装置の結果が表示されているようで、その点滅回数に情報があるらしい。ブラウン管の寿命は約30,000時間ということで、僕の使っているKV-25SF1は98年製だから毎日12時間つけていたとすると7年間で約30,000時間になる。ブラウン管の寿命であれば仕方がないが、そうでなければ修理をしてみようかと思い始める(多分ボード交換になるだろうから高いだろうなぁ)。