以前いつも食品の購入をしている近所の生協で、レジを待っている間にオレンジブックレタスクラブ等の雑誌と一緒に置かれていた「あなたの視力はとりもどせる」という本が目にとまり購入した。この本の中には、「見えすぎるメガネはダメ」、「外出用と室内用を用意する」、「不要なときははずす」のように書かれている。要するに、「裸眼との差が大きい、見えすぎるメガネを使用すると、(目が疲れやすくなるうえ、脳が見ようと努力しなくなるので)視力が落ちる」ということらしい。この本の推奨によると、外出用の比較的よく見えるメガネの他に、室内用の0.4前後見えるメガネがあると良いと書いてある。この理屈は頭でも理解できるし、メガネ屋さんでも同じように説明を受けて、0.4前後が見える「室内用のメガネ」を作ってみたのは、今から2ヶ月くらい前のことだ。

結論から言うと、せっかく作った室内用メガネだが会社に置きっぱなしで、ほとんど使っていない。使っていない一番の理由は、「会社にいるときは忙しすぎて、メガネを掛け替えている時間がない」ことだ。僕が通常かけているメガネは、矯正がややききすぎていて視力1.2くらいでる。そのメガネから視力0.4のメガネにかけかえると、やはり一種くらくらするし、席を立ってトイレに行ったり、打ち合わせに参加するのはあまり気持ち良くない。メガネを掛け替える作業自体にかかる時間は一瞬だが、外した眼鏡はしまわなければならない、そうするとケースも持ち歩かないといけない。人前で掛け替えていると「どうしたのですか?」と聞かれるかもしれない。ということで、もっぱら今までのメガネを使っている。会社に人がいないときや、珍しく割り込みが少ない日はたまにかけている。かけているとわからないが、通常のメガネに変えると、矯正の強さを感じるから、おそらく目にとって疲労が少ないというのは本当だと思う。

ということで、少々勿体ないことをしたような気がしているのだが、メガネを買って良かったこともある。ひとつは、今まで使っていたメガネが非常によく矯正してくれていることを実感できたこと、もうひとつは室内用メガネと一緒に購入したムース式のレンズクリーナーの存在を知ったことだ。今までは、メガネはトレシーや専用のクリーナーで拭いていたが、そうするとプラスチックレンズには傷がつきやすいそうだ。ムース式のクリーナーは、レンズの両面にかけて、指でレンズ全体にぬりつけてティッシュ等で拭き取るのだが、そうすると一度で非常にきれいになり、しかも持続する。これは手放せないし、あきらかにレンズの傷もつきにくくなるだろう。

ところで、室内用のメガネを購入したメガネスーパー八重洲店の店長さんは、メガネを4種持っているらしい。矯正視力は1.2は出し過ぎだが(スピード違反みたい)、いずれにせよ一度それだけの視力に矯正するメガネをかけると、室内用ではなくても1.0や、もっと弱いメガネでは満足できなくなるらしい。それはそうだろうな。でも、僕が不思議に思うのは、メガネを作る際に検眼するが、そのときには「どこまで見えるようにしますか?」という質問や選択肢はない。「どちらが見えますか?」という質問だけだ。と、すると外出用の弱めのメガネ(運転免許の基準である、0.7より見えて1.0程度に矯正するメガネ)を作るにはどうしたら良いのだろうか?それが疑問だ。