言葉で傷つける

ある人と電話で話していて、自分が昔の日記で使った表現がその人の気持ちを傷つけていたことを知った。配慮のつもりで選んだ言葉が、その人を傷つけていた。そのことを謝り、日記の文章を検索して修正した。言葉を改めても傷つけた気持ちは元には戻らない。

PCに向かって作業をしながら、僕はわたせせいぞうハートカクテルのページを思い出していた。ハートカクテルはもう絶版になったけれども僕が大好きなコミックで、今も大切に保存している。思い出したページは、昔つきあっていて別れた女性が結婚することを知り、一人海に出かけて「二人で」書いた落書きを消すという話だ。ハートカクテルは今小学館から文庫本で復刊されている。だけど、僕は自分が持っているハードカバーで大きなハートカクテルでなければ、ハートカクテルのように思えない。