「月に帰りなさい」

少し前の日記に書いた内容が正しいか気になって、書店で村上春樹の本を探した。「月に帰りなさい。君」ではなくて「月に戻りなさい。君」だったし、それを言ったのは、ユミヨシさんではなかった。このセリフは「ダンス・ダンス・ダンス」の上巻に掲載されている。僕は「ダンス・ダンス・ダンス」の中では、五反田君が好きだ。マセラッティが嫌いな五反田君だ。昨年何度か五反田に行く事があった。その度にいつも僕の中の五反田君のイメージを思い出していた。

「ダンス」を初めて読んだのはいつの頃か忘れたけれど、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」、「ダンス・ダンス・ダンス」と正しく、順番に*1一気に読んだ。僕は好きになると、全ての作品を読むほうなので、勿論短編集や他の作品も読んでいる。「ノルウェイの森」は最近読み直したけれど、「ダンス」がまた読みたくなった。村上春樹の本は全て読んでいるけれど、「ねじまき鳥クロニクル」だけが途中だ。僕は刊行された当時待ちかねてそれを買って、札幌から羽田に向かう飛行機の中で読み始めたが、第一巻の中のあるエピソードを読んでいてひどく気持ちが悪くなり、買ったばかりの単行本を横浜駅そごうのゴミ箱に放り投げてしまった。「今なら読めるかな?」そう思って、文庫本を手に取ったが、まだ難しそうだ。

*1:これは「ダンス」を読むために大変重要なことだ。