朝起きたら机の上に置いておいたD901iがブルーに光っているのに気がついた。

D901iの前に使っていたSONYSO505iSには、電話やメールの不在着信があると、ライトの点滅でそれを知らせる機能があった。点滅する色はカスタマイズすることができて、僕は電話は赤、メールは青にしていた。ただ、「赤」とか「青」と書いても実際には細かなバリエーションがあって、僕は自分が選んだ色と点滅のタイミング(コンマ1秒のオーダーで僕が使いたい感覚にフィットしている)がいたく気に入っていた。点滅に気がつくと、「誰からだろう?」と考える。それは期待した内容のこともあれば、そうでないこともあった。

だから、僕はFOMAに買い換える際には同じような機能があるものにしようと思った。D901iにもそれらしい機能があるのだが、残念ながら色も点滅もタイミングも甚だ機械的、義務的で単調だ。「仕事だから仕方ないので伝えてやるよ」、そんな感じだ。SO505iSは、「お疲れ様。伝言を預かっているよ」、という感じ。なんだかWindowsMac OSみたいだ。

D901iに残っていた伝言は、午前2時6分のiモードメールだった。僕は、朝7時過ぎにそれを読み返事を書いてから会社に出かけた。今日も東海道線の東京駅で寝過ごしている会社員がいたのでひざを軽く叩いて起こしてあげたら、鞄をつかんで立ち上がり走って出て行った。