朝起きてもまだ頭痛が続いている。

目が覚めてから、まず昨夜録画した世界遺産の内容を確認した。僕はデジタルレコーダーを持たないので、SVHS標準で録画した。BS-iでオンエアされた画質には勿論及ばないけれども保存して鑑賞に堪えるレベルにはなっていた。テープの内容を確認ながら新しい発見がいくつもあった。番組の冒頭カメラがシュレーダー邸をゆっくりパンしていくシーンで、リートフェルトが邸の中でも気に入っていたという邸のコーナーにある窓枠のない窓は「解放」されていた。建築は何もない空間に結実するけれども、リートフェルトは建築が空間を創り出すと考えていたようだ。僕は多分番組制作関係者以外ではもっとも多くこの番組を見た視聴者かもしれない。

相変わらずの頭痛で、何もする気になれないのだけれども、用事があって横浜そごうに出かけた。書店でアラーキーこと荒木経維さんの本を手に取る。亡くなった奥さん、ヨーコさんについて書いた文章が心にしみる。荒木さんはヨーコさんを天女と書いていた。ヨーコさんが荒木さんの才能を引き出し、荒木さんに自信を与えた。