クールダウン

平日があまりに忙しいと、週末は意識して自分を休めなければいけないという気持ちがわいてくる。一種の自己防衛本能だろうか。本当は自分で考えるのではなく、自然に過ごしているのが好きだけれど、仕方ない。

一番気になっているのは、9月29日、30日に開催される愛知情報学ワークショップの論文だ。論文を書くときには、いつも頭から繰り返し読み直しながら、全体の構成がおさまるまで何度も書き直す。この作業には、静寂と集中が必要だ。それにはどうしても最低でも一時間の連続して自由に使える時間がいるが、先週はそれがとれなかった。

今日は久しぶりに2本の映画を観た。一本目はBSを録画した「アウトランド [DVD]」。いつ録画したかも覚えてないし、内容も全く予備知識なしで見たけれど、ショーン・コネリーの演技はまさにいぶし銀だ。ストーリーは「真昼の決闘」をSFに置き換えたもののようだけれど、もう一工夫欲しいところだし、エンディングはやや物足りない。良い映画を作るのは難しいだろうと思う。

もう一本は、封切りで見ようと思っていて結局見ることができなかった「リディック 通常版 [DVD]」だ。これはもうがヴィン・ディーゼル演じる主人公のリディックが強すぎる。ブルース・リーのような強さではなくて、ジェット・リーのような強さだ。独自の世界観や雰囲気はとても良く描けているのだけれども(最新の劇場で見たらすごいインパクトだろうと思う)、個々のエピソードに必然性が感じられないし、「続編に続く」的な終わり方があっけない。

本当は借りたい映画があったのだけれど、見つからなかったので、ボズ・スキャッグスのバラードを借りてきた(ボズはバラード以外も歌っているのだろうか?)。"You can have me anytime"が、アコースティックでメランコリーで良い。音楽は不思議なものだ。聞きたい曲や良いと思う曲は変わる。それはきっと自分が変わるということなんだろう。