昨夜BSでオンエアされた「ザ・ミッション 非情の掟 [DVD]」を見た。香港映画の傑作という評判を聞いていたので期待していたけれど、「傑作」と呼ぶのはどうかと思う。俳優の演技は良いし、重厚な雰囲気もよく描けているけれど、ストーリーが弱い。ちょっとがっかりした。

恋愛適齢期 [DVD] (原題 Something's Gotta Give)」を見た。

イケメンの医師を演じたキアヌ・リーブズも良かったが、何と言ってもダイアン・キートンジャック・ニコルソンがいずれ劣らず素晴らしい。ジャック・ニコルソンの演技がうまくて今さら驚かないけれど、ダイアン・キートンの表情の豊かさと仕草に見せる女性としての魅力はどうだろう。あんな飾らない、無邪気な笑顔を向けられたら、心が動かない男性はいないかもしれない。いくつかのきわどいシーンに挑戦した勇気にも拍手を贈りたい。

映画自体もていねいに作り込まれていて、破綻がなく、一級の娯楽作品として仕上がっていると思う。唯一惜しかったのはプロローグの部分。キアヌのものわかりの良さと*1、妙にすっきりしたダイアンの表情はもう少し進行上の準備が欲しかった。

恋愛の「ベテラン」とベテランを目指す二人に勧めたい一本だ。ダイアンは映画の中で、白いPowerBookを使っている。

*1:パリで3人で食事をした後、ダイアンが車に乗り込むのを待つときの表情は深みを持っていてなかなか素晴らしい。