24:30にBSで吉田都さんの特集が放送されているのを見た。吉田さんは伝統ある英国ロイヤルバレエ団のたった17人しかいないプリンシプルの一人。僕はバレエには縁がないけれど、以前吉田さんが新聞に書いていたコラムを見て惹かれるものを感じ、いくつかの文章をスクラップしている。吉田さんは、練習は本当に辛いし苦しいけれど、踊っている途中に「私は幸せなんだ」という感覚に満たされる、そう書いている。

活字以外の吉田さんを見たのはこれが初めてだ。小柄でどちらかというと目立たない吉田さんが、演技が始まると別の存在になる。身体の全身を使って、何かが「表現」されていることが画面からも伝わる。それはまるで命の火が燃えているのを見ているかのようだ。