”disorder”

8月22日は自分の身体が自分の意志に従うのを放棄したようなそんな感じで、"disorder"という単語が頭に浮かんだ。病気だから身体の機能が低下して無秩序になるのか、何かの理由で無秩序な状態が発生して、その結果身体の機能に症状が現れたのか、いずれにしても動けないのには変わりない。37度強の微熱は結局1日半続いた。22日は布団に横になっている以外に何もできなかった。23日は意識して頭と身体を使わないようにして、また二日とも夜10時過ぎに寝るようにしていたら、やっと23日の夜に少し動けるようになった。

今日の夜、食事の準備もあり久しぶりに買い物に出かけたら、ラジオ深夜便という小冊子があって、レジを待っている間手にとったら、「健康百話」というコラムで新潟大学安保徹さんという免疫学者の方が書かれたという文章があり、興味深かったので購入した。

門外漢の自分にはとても解説はできないが、主題として「自律神経の乱れが病気に強く関係する」ということで、自律神経を構成する交換神経と副交感神経のバランスについて書かれている。二つの神経のバランスがとれていて健康が維持されるということだ。このバランスを崩すものについても書かれており、当然ストレスが含まれるが、興味深く思ったのは「リラックスしすぎ」も良くないことだ。リラックス過剰だと、副交換神経が過剰に働き、そうするとリンパ球が増大してしまい、アレルギー症状等につながることがあるらしい。昔、大学で習ったホメオスタシスの概念をひとまわり広げた見方のように思える。

考えてみると、たった1度体温が上下するだけで人間はこんなにもおかしくなってしまう。そのバランスは計算し、意志により制御されるものではない。体重についても(病気でなければ)特に意識して食べるものをコントロールしなくても体重はそれほど変動しない。人体の仕組みは本当に精妙なものだ。安保先生が福田稔さんと書かれた「免疫学宣言 心とからだをつなぐ「救済の医療」に向けて」という本があるようなので今度読んでみようかと思う。

木曜日は論文の発表で愛知県立大学に行かなくてはならない。今回の症状が出たのが先週で良かった。