ThinkPadのキーボード

s30のBackSpaceのキーがはずれてしまった。部品を探して元に戻そうと苦戦した。パーツはキートップとキーを支える2つのブリッジとなる部品。とても小さいので苦労したが、2つのブリッジに小さな小さな連結部があるのを発見してからは、組み合わせのパターンを試行錯誤して無事元に戻せた。何気ないパーツだが、キーボードのベースの構造とパーツの組み立て方に手順があり、その手順に従わないとキーをつけることができない。また、特殊な工具なしで、簡単に接続できて、一度接続するとはずれにくくなっている。s30は日本だけのモデルのはずで、他のThinkPadは構造が違うのかもしれないけれど、凝った仕組みに感心した。

s30のキーボードはThinkPad標準の配列とは異なり独自となっている。キーの深さはやや浅く、すぐに底に着く。だが、タッチタイプしたときの感触は何ともいえず指になじみ、これまで使ったキーボードの中でも高速タイプに耐えて、またタイプ自体を楽しめるモデルだった。製造が終了したのは残念だ。