コラボレーション

講演会の当日配布資料用に発注していた素材2件が届いた。こちらで考えていたイメージとは若干違う。素材を眺めて書きかけの原稿に貼り付けたりしながら、構想を練り直しているうちに結局それまで書いたものを捨てて、新規で書くことになってしまった。

素材の注文は、頭の中にあるイメージをフリーハンドでへたくそな落書きにしたものに色々注釈やらオーダーをつけてPDF化してメールしている。だから漠然とその落書きがきれいになったものが返ってくることを期待しているけれど、これまであまり予想通りになったことはない。

作業としては一種の手戻りに違いないが、ただ自分は毎回このすれ違いを楽しく感じている。違うイメージのものが届くことにより自分一人では考えられないものができあがる。それは素材を制作する直接の担当者と面識がなく、一言も言葉を交わしていなかったにせよ一種の共同作業に違いない。「共同作業」をしながら、僕は相手も同じようにミスマッチングを楽しんでくれていると良いのだけれど、と考える。