「共有」ミュージック

なんとなく会社で使っているデスクトップにiTunes 6.01をインストールしてみた。データファイルが何もないのでライブラリのインポートもされずWindows XPのおまけのファイルがあるだけだったが、しばらくしてから画面を見るとライブラリが増えている、と思ったのは勘違いでよく見ると増えていたのは共有されているライブラリ(音源)だった。

調べてみたらiTunesでは、「音楽を共有する」機能を有効にした場合、他のiTunesで「共有されている音楽を検索する」ことがわかった。デフォルトでは前者は無効、後者は有効になっている。職場のネットワークでは、二人がiTunesを使い、音楽を共有してくれていたようだ。共有名は、カスタマイズできるがデフォルトではログインユーザ名でその場合は勿論誰かすぐにわかる。僕はM君が好きな曲(トップ25)から最近聞いた曲まで知ってしまった。ついでに攻殻機動隊のテーマ曲?他何曲を聞かせてもらった。

自覚して「共有」しているのかは定かではないが、そうだったとしても何となく気恥ずかしい気がする。電車で正面に座った女性が化粧を始めた時のような気まずさがある(変な喩えだ)。表示されているのはただの楽曲の一覧だが、それは確かにM君の何かを物語っている。「もし自分が聞いている曲が共有されたらどうだろう?」、僕は自分に聞いてみた。そうすると、そこには確かに自分らしさの何かが含まれている気がする。それはやはり恥ずかしいから僕は共有はしないだろう。

でも、ブログやホームページはより積極的にその人を語る。書かれているものは部分であってもその人らしさを反映している。だから音楽を共有しないのにブログを書いているのは矛盾だななどと考えたりした。