フィギュアスケート

トリノオリンピックのフィギュアが終了した。期待されている種目だったから、連日のように報道されていたけれど、僕はずっとある種の違和感を感じていた。

「4回転」は確かに難易度が高いのだろう。だけど、だからといって失敗しても仕方ないわけではない。また、規定の部門でうまくいかなかったからといって難易度の高い技を入れるのもおかしな気がする。僕が勝手にそう感じていただけかもしれないけれど、報道の中にどこか「難しい技だから失敗しても仕方ない、よく頑張ったよ」というトーンを感じて、それが嫌だった。

練習して1000回問題なく連続してできることをただ一度の本番に行うことは難しい。どれだけ数を重ねて練習しても本番での絶対の成功には到達しえない。それがわかっていて、保証は得られないけれど努力をする。本番の一度にあるのは結果だけだけれど、本当の結果は多分本番の前に出ている。本番にあるのは楽しさではなくて、厳しさだと僕は思う。

この文章は何度か書こうと思って書かなかった。普段はあまりこうしたことは書かないように心がけているけれど*1、今回は書くまで自分の気持ちがすっきりしないような気がするので書いてみたけれど、多分すぐに消してしまうだろう。

*1:自分が好きなものや快く思ったもののことをを書くのは害はないが、その逆は誰かを傷つけてしまうかもしれない。