COSTCOに行く

初めてCOSTCOコストコ)に行った。COSTCOは、「高品質な優良ブランド商品をできる限りの低価格にてご提供する会員制倉庫型店舗」だ。日本には5店(多摩境、尼崎、久山、幕張、金沢シーサイド)しかなくて、僕が行ったのは金沢シーサイドのお店だ。

1Fがお店で2Fより上が駐車場になっている。とにかく広くて、何もかもがでかい。ショッピングカートは小学生が二人くらい乗れそうなくらい大きい。売っているものも洗剤など見たこともない巨大なサイズで、ポテトチップスまで小さめの枕くらいの大きさだ(普通のサイズのものはない)。ベーカリーもあるが、ゴミ袋の小さいくらいの袋にはいったものを売っている。

COSTCOは会員制のスーパーで、年会費4,200円を払って会員にならないと買い物ができない。支払いは現金かAMEXかCOSTCOのMCカードしか受け付けない。今日が初めてなので会員になったが、USBカメラでモノクロの最低画質の写真(というよりは画像)がその場でカード裏面にプリントされている。店内はそれほどめちゃくちゃには広くないが、勿論日本の大型スーパーよりは広い。パソコン、衣類、電化製品、食品等々品揃え基準がよくわからない。今日は、大型液体洗剤と柔軟剤を買ったが、普段買っているものと大きさが違いすぎてどのくらい安いのかよくわからない。巨大な洗剤のボトルが天井まで届けとばかり積み上げられている光景を見ると、世紀末を感じる。地球にやさしいとか言っても仕方ない気がしてくる。店の中はなんだかアメリカのにおいがしたし、アメリカならでは気持ちの悪い、いかにも身体に悪そうなケーキも久しぶりに目にした。買い物を終わるとレジを通る。エスカレータは建物の外にあって、レジを終わってからエスカレータに乗るときにもレシートで荷物チェックをされる。

僕がアメリカに住んでいたときに利用していたスーパーはSTOP&SHOPという名前で、今の日本のスーパーや僕が毎週利用している市民生協とそう変わらない、というか正確には日本のスーパーは見事に当時のアメリカのスーパーのコピーとなってしまった。大型のカートはもともとは日本にはなかったものだ。しかし、COSTCOはスケールが違うし、どこか終末的なものを感じさせる。割り切り、合理化、安ければ良い、そんな空気が充満している。店内には今月(今週?)の「優秀な店員」の顔写真が掲載されていた。多分毎日の売り上げがグラフになり、ランキングがつけられ、品揃えはコンピュータプログラムで決定されているのだろう。そして、COSTCOで買い物をするということはベルトコンベアーに乗せられて流されていくようなものだ。

ひとつ不思議なことがあった。買い物を済ませて、荷物チェックを受けてカートを押したままエスカレータに乗ったら、「カチッ」と小さな音がしてカートのタイヤがロックされ、手を離しても下にすべりおちないのだ。でもカートを見てもそれらしいメカは見あたらない。不思議に思ってカートを押したり引いたりしてみたが、エスカレータに乗っている間はカートは動かない。謎だ。