社内向けプレゼンテーションのレビュー

6/23に所属しているセンターが社内向けセミナーを開催することになり、TOMOYO Linuxについて発表をするよう指示された。今まで色々なところで話をしているが、実は社内向けでちゃんと話をしたことはほとんどない。わざわざ社外の講演会やセミナーを聞きに来る人もいないから、社内では案外(社外の人が思うほど)知られていなかったりする。知名度ということでは最近は完全に社外のほうが上で逆転している。

仕事は相変わらず忙しい上に、先週は親戚の葬式に参加したものだからほとんど準備ができていないのだが、夕方センター長も参加する会議で資料のレビューを行うことになり、月曜日からあわててメモ書き程度を作ってみた。TOMOYO Linuxについて説明したことはこれまで数知れないが、一度も同じ資料を使い回したことはない。相手と内容に応じて資料を作るし、数十名より上の参加者がある場合は、必ずデモを交えている。今回は時間がないながらもちょっとした閃きがあって、鉄人28号をモチーフにしたストーリーを考えてみた。同じ担当のフィギュアマニアのAさんにお願いして鉄人28号の大型のフィギュアを借りて、デジカメでポーズをつけて撮影して自分なりに準備を進めていた。

他の人はほぼ資料の作成を終えているらしいので、とりあえず書きかけの資料をお化粧して事務局に送っておいて、レビューに参加した。レビューといっても資料をざっと流すだけだろうと思っていたら、予想に反して妙に厳しく、ひとつひとつ時間をかけて議論されている。他の人の資料と議論の様子を見て、「これはダメだ」と思った。何故って、僕の資料は「セキュアOSと鉄人28号」とか馬鹿みたいで(内容は決してふざけていないのだが・・・)「ビジネス的でない」表現が多数含まれている、あまりにファンキーすぎる。自分の資料の番がきたときは、「途中だから」とおおざっぱにだけ説明をつけて、ページもじっくり読まれないようにしたが、PCの操作をしているAさんが問題のあるページで10秒くらい操作をとめたので冷や汗をかいた。時間がなくてデジカメの写真をPowerPointに貼り付けてなかったのは全く不幸中の幸いだった。

思うのだが、社内向けの資料にセンター長以下20名近くの人が集まりレビューをするのはどういうものだろう。社内だから何でも良いとは勿論言わないし、イベントを成功させるためには資料は大切なのはわかっているが・・・。また、講演会のような場では、個人的にはあまり事前にきっちり決めるよりも、発表する人の自由度は残っていたほうが良いように思う。少なくとも僕は、話す内容を事前に細かく規定されたり約束させられたくない。80%程度は決まっていて、残りの20%はフリーで臨みたい。

僕のレビューは、「字が小さい」(僕はフォーマット的な部分は内容がある程度固まらないと作業しない)、「もっとビジネス的に」等しごくもっともな指摘を多数受けた。スケジュール的にもう2度目のレビューはないのは明確だが、それにつけこんでファンキーな発表をするつもりはないので、新たに書き直すことにした。