地球温暖化対策

昨日に続き読売新聞に興味深い記事が載っていたので紹介する。書いているのは、東京大学生産技術研究所副所長の渡辺正さんだ。

  • クールビズ」の根拠となっている1988年にジェームズ・ハンセン氏が米議会で証言した「地球温暖化説」は、本当かどうか疑問を抱いている。
  • 過去100年大都市はヒートアイランド現象で平均気温は3度下がったものの下がり続けている場所もある。南極圏は横ばいだ。世界の平均気温は過去30年間で0.5度上がったというが、主な原因はヒートアイランド現象だ。
  • 海面上昇で有名になった南太平洋ツバルの潮位データは70年代からほぼ一定であり、南極の氷が解ける話は気温が横ばいなのだから幻だ。そもそも氷点下の南極点で氷が解けるだろうか。
  • 日本政府は温暖化対策に年間約1兆円を使っているが、環境省はさらに環境税をとろうとしている。
  • 家庭や企業はいわれなくても省エネに励んでいる。省エネに配慮しない企業は社会から淘汰される。
  • 政府は地球温暖化について「何もしない」のが最善だ。それよりもやるべきことは、国内に存在する「悪い無駄」を排除することだ。例えば、日本は食料の3割を捨てている。これは日本の農業の総生産額に相当する。

TVで氷河が崩れていく情景を見たことのない人はおそらくいないであろう。それはどんな方程式よりも説得力がある。地球温暖化説が正しいかどうかわからないが、僕は渡辺氏が書かれているように無駄を減らし、省エネルギーを心がけるべきだと思っている。それは「地球にやさしく」というのとはちょっと違う。