コーヒー修業

先週買った豆がまだ残っているのでどうしようかと思ったけれど、結局またコーヒー豆を売る店に出かけた。また、豆を頼み、コーヒーをご馳走になった。喫茶店ではないからコーヒーだけ飲むわけにはいかない。お店に行くということは豆を買うということで、豆をローストしている間、コーヒーを出してくれるが、1000円もしない豆を買って、いれたてのおいしいコーヒーをご馳走になっているのは、なんとなく居心地が悪い(先週はアイスとホットをご馳走になったので、お店的には赤字じゃないかと心配になる)。

店には、いかにもコーヒーマニアらしい怪しい二人(男性1名、女性1名)がいて、僕が店にはいると心なしか「こいつはまだ素人だぜ」的な一瞥をなげてきたが、考えてみると自分もかなり怪しいコーヒーマニアもどきになっているには違いない。毎日3度以上コーヒーを淹れ続け、コーヒーの道具の情報を調べ、出かける先ではコーヒーのコーナーに入り浸っている。オーナーの方に、ミル、ドリッパー、お湯の入れ方、ポットのことなどたくさん質問してしまった。

この一週間、色々コーヒーのことを調べて詳しくなった。ペーパードリップについては国内では三つ穴のカリタが圧倒的に多数で、スーパーから百貨店まで置いてあるのはカリタが多いが、香りやアロマについて一つ穴のメリタを推すところもあるようだ。同じメリタのドリッパーでもいくつか種類があるが、最新の「アロマフィルタ」というものは評判が良い。お湯をおとす穴はひとつだが、それが底ではなく、側面についているのが特徴だ。コーヒーチェーンのドトールが推奨しており、各店頭で販売しているという記述を見つけた。それに対して、KONO式と呼ばれる円錐形のものや、ステンレス製の異形のUNIFLAMEコーヒーバネットというものがある。バネットと似たような製品で松屋コーヒーが「金枠」という製品を販売しており、同製品を用いた「松屋式」ドリップについて掲載している。KONO式は比較的知られており、大手百貨店等で扱っていることが多い。これらのドリッパーについて、インターネットで調べた印象としては、どうもコーヒーバネットというのがもっとも良さそうな気がした。また、ミルについてはマニアは最後はカリタのクリアカットミル(いかにもという名前だ)に到達するらしい。2万円くらいするが「安いものを何個か買い換えるなら一生ものと思って」などと痛いところをついてくる記述もある。

ミルについては、クリアカットミルやその上の業務用は別として、カリタ製のミルは見た目や形状が違っていてもミルの本体は共通らしい(あとは気分と演出だ)。僕が持っているのはハリタというところのスケルトンタイプだが、既に生産が終了しており、ミルとしての機能、性能については確認できなかったが、最近コーヒーを飲み続けて豆が均一に碾けないことに気が付いた(気が付いてしまった)。色々調べるとステンレス製の水筒のようなセラミック刃のミル、ポーレックスセラミックコーヒーミルというのが評判が良いのでオンラインで購入を申し込んだ。ドリッパーについては、バネットを買ってみたいのはやまやまだが、珈琲道初心者的にはまずはアロマフィルタかなという気がする。会社にいると毎日相当なコーヒーを飲むから、今度は器具を持ち込み自分で淹れてみようかなどと、ちょっと熱が入りすぎているのはコーヒーを飲み過ぎて神経が高ぶっているからかもしれない。