最近サン・ダルフォー(St. Dalfour)のジャムに凝っている。サン・ダルフォーはフランスで作られているジャムで、砂糖を加えていないので甘すぎない。パン屋さんで買ってきたブロックの食パンパン切り包丁でをその日の気分の厚さでスライスして、トーストし、熱々のところを急いでマーガリンを塗ってから、最後にさっとジャムをかぶせるととてもおいしい。国産のジャムやTIPTREEのものも試してみたけれど、甘すぎたり、色が強かったり、柔らかすぎたり逆に堅すぎたりして、今はサン・ダルフォーが気に入っている。

サン・ダルフォーのジャムは味もおいしいけれど、ビンもとてもおしゃれだ。香水を入れても良いような洒落たデザインで、FAUCHONやTIPTREEのものよりも断然良い。ただ、ビンが細めで背が高いため、家にあるスプーンでは手を汚さずに底のほうまですくうのが難しい。だから、最近出かける度に長いスプーンを探しているのだけれど見つからない。
探しているスプーンのイメージは明確だ。すくう部分は小振りで、柄は長くて途中はスパイラルになっていて、一番上には葉っぱのようなプラスチックの取っ手がついている。どこでも買えるだろうと思って、探し始めてしばらくたつが、スーパーにもデパートの食器コーナーにも見あたらない。たまに柄の長いスプーンを見つけても、銀製の高級な食器のシリーズのひとつだったり、すくう部分がジャムを塗るには丸く大きすぎたりする。探し始めてかれこれ時間が過ぎたけれど、まだ見つかっていないから、朝パンを焼く度に苦労している。