NOKIAの人と会う

Ottawaにくる2, 3週間前、Gmailのアカウントに"On Tomoyo Linux BoF in OLS"というサブジェクトのメールが入っていた。送信者は、NOKIAのJanneという人で、内容は「TOMOYO Linuxの中の人ですか?とっても興味を持ってググったんだけど(Googleは欧米圏でも動詞になっているようだ)、アドレス間違ってないかな?」という内容だ。

I googled your address.

I'm working in Nokia on secure OS technologies, and
I will be at the Ottawa Linux Symposium and my special
interest would be your Tomoyo project and its potential
applicability to our environment.

I was hoping that we could meet there in Ottawa and
I could present our points of view and challenges. 

勿論、大歓迎でTOMOYOに関する英語の情報を紹介し、何通かメールを交換してOLSで会うことを約束していた。自分の発表が近くなると作業に支障するので、早めに会おうと思ったのだが、なにしろお互い面識がないので、待ち合わせると言っても簡単にはいかない。彼は自分の携帯の番号をメールに書いていてくれていたが、成田でレンタルしておいた国際携帯電話の使い方を把握していなかったので連絡には使えない。出国前に調べておくべきだったと後悔した。結局、何度かのすれ違いはあったが、彼のほうから僕の電話にかけてくれて、彼とその同僚と会うことができた。会場の一室で、TOMOYO Linuxについて、デモを見せてから1時間半以上も議論した。彼は、TOMOYO Linuxの状況について、いろいろ詳しく質問してくる。その内容からかなり具体的にNOKIAの電話にセキュアOSを使おうとしていることがわかった。国内の携帯電話メーカからTOMOYO Linuxについて連絡や質問を受けたことがないが、国内はどうなっているのだろうか。せっかく国内で開発した技術が、活用されていないのはとても残念なことだ。