2日目の朝

数日ぶりで5時間以上寝ることができた。TOMOYOBoFは明日だが、資料はまだドラフトにもなっていない。

自分の作業はしなければならないが、せっかくOLSに来のだから、キーノートだけでもちゃんと聞いておきたいと思い部屋に向かう。広い広い会場にはいったら、後ろの壁面に長い紙が貼ってある。 2.6.22カーネルの開発に協力した人の人名と相関が図示化されているのであった。

以前ヴルカヌス研修生として僕のチームに受け入れ、現在はNTTデータ先端技術で活躍しているフェルナンドの姿を見かけたが、彼は早速自分の名前が印刷されていたところにサインしていた。

この日のキーノートは、かの有名なGreg K-Hで、彼は講演を前にして、ステージの横でジョンなど4, 5名と談笑している。静かに話をしているだけなのだが、そこにとてつもないオーラが漂っている。日本語で言うと、「気」という言葉だろうか。Gregの話を直接聞いたのは多分初めてだと思う。彼はとても大柄で、言葉がもどかしいという感じで、身振り手振りを使いながら説明する。「これがAppArmorのスレッドで発言をしていたあのGregか」とちょっと不思議な感覚だった。身体は大柄だが、繊細、かつ高度な知性を感じさせる。

Gregの話を聞き終えてからは、また使われていない部屋に一人でひきこもり、BoFの資料作りに専念した。