失望

Gmailのアカウントに半田さんから本文なしでメールが転送されていた。半田さんが、StephenとChris, Jamesに送ったメールの返信で、もとのメールに僕や武田君はccされていない。

OLSから戻り、BoFの内容を整理しながら次の一手を考えていたが、考えていたのと違う切り口、しかも前日「TOMOYOをメインラインにいれる議論についてマイナスになるかもしれないので、やめたほうが良い」と意見を伝えた内容が既に送られてしまったことがわかり、がっかりした。半田さんが「TOMOYO Linuxの本質」と考えた部分はうまく伝わらず、「AppArmorとの違いは何か?」と質問された状態になっているようだ。

始めてしまった以上、議論を続けるしかなく、ここでTOMOYO Linuxの意味、利点を理解してもらえなければ、メインライン提案は事実上不可能になるだろう。アプローチが予定とは異なったとはいえ、いずれは行う議論を早く始められたと考えることにした。ところが、半田さんのほうで、「AppArmorとTOMOYOの違い」について悩んでいる。僕が考えた内容をあげると、「それはAppArmorでも手間をかければ実現できれる」と否定してくる。オープンソースなのだから、時間をかければSELinuxでもAppArmorでも実現できないことはないし、TOMOYOは今の時点でそれを実現できているのだからそれが違いではないかと、説明するがどうも納得してもらえない。何でTOMOYO Linuxの開発者である半田さんに、今さら僕がTOMOYOの利点を説明しなければならないのかと不思議に思う。