社会復帰

しばらくの間、何もしなかった。

普通に起きて、会社に行って仕事をしていたけれど、ここの更新もはてなTOMOYO Linuxのキーワードの更新も、SourceForge.jpTOMOYOプロジェクトのニュースの更新も、他の掲示板の書き込みも、いつもであれば反応するような購読mlへの投稿も行わなかった。

ひとつには、いろいろ引き受けすぎて時間がなかった。インプレスITからの依頼、ネットワークセキュリティExpertの執筆依頼、セキュリティムックの執筆依頼、社内イベント参加の依頼、来年1月のイベント参加の依頼・・・。それに加えて、突発的に申し込んだ関西オープンソース2007、忘れたころに連絡があったPacSec、そして通常の会社の業務。いくらなんでもやりすぎたかもしれない。

関西オープンソースは事前準備ゼロで日帰りで参加したが、それでも移動で完全に一日がつぶれたし、翌日は疲れが残り作業ができなかった。一番断りやすかったはずのインプレスITからの依頼は、初稿は2時間程度で書いて翌日すぐ送付したが、書いた内容に納得がいくまで書き直して結局丸一日程度はつかってしまった。「時間があるならともかく、何故これほど忙しいのに、原稿料がなく締め切りが短いこの無理な依頼を受ける?」と自分で不思議に思いながら書き上げた。どうかしている。ネットワークセキュリティExpertは、それほどではなかったが、話を聞いた時点で締め切りとページ数が無理だったが、3人でパラレルに分担するという作戦で、なんとかぎりぎり期限に間に合ったが、3人が勝手に書いたものをひとつの記事(特集)にまとめるのに丸一日かかった。技評さんには、SD連載でお世話になっていたらどうしても依頼に応えたかった。ムックの話は、意見交換に参加しただけだったが、「セキュリティのムックなのにWindowsだけで、Linuxの話がないのは良くないのでは」などとつい余計なことを言ってしまい、流れで引き受けてしまった。自分にめまいがした。結局これは一人で書いている。

確かに忙しかったが(今も忙しいが)、ただ何もしなかったのはそれだけではない。ひとつには、どこかでitojunさんのことを引きずっていた。itojunさんとは面識はないが、自分と同じくPacSecで話をする予定だったその人が突然いなくなったことは自分の何かに影響を与えた。

昨日、課題のひとつのネットワークセキュリティExpertが最終確認のフェーズに入った。だからかどうかはわからないが、やっと何かしようという気持ちに戻れた。最初にしたことは、はてなのキーワードの編集だ。ここは誰が見ているかわからないが、プロジェクトの活動をずっと反映しているところで、そこの更新ができていないことはずっと気になっていた。更新する「作業」は別に難しくないし、時間もかからない。ただ、この作業は自分にとって大切なことだから、「ちゃんとした自分で、ちゃんとした気持ちで」作業したかった。それにずいぶんと時間がかかった。