PacSecのレポート

PacSecのレポートが公開された。日本語と英語のコンテンツをどう掲載するか、編集さんとずいぶん議論したが、最終的には英語と日本語の両方の同時公開で英語の記事がメインになった。このレポートの公開と新しい連載の開始については、長い物語がある。機会があればいつかどこかで紹介したい。

原稿を書くと、それが公開されるまではどこか落ち着かないが、今回は特にそうだったかもしれない。自分がこうして英語版の記事を書いたことには、どこかitojunさんのことが関係しているような気がしている。「itojunさんのために書いた」とは言わない、でも確かに書いたことはどこかitojunさんにつながっている。この記事を書いて、英語の記事も書いて、やっと自分の中でPacSec2007が終わった、そんな気がする。

記事のURLをDragosや記事の確認、写真提供など協力してくれた方々に送った。急いで作ったものだから間違いがあるかもしれない。英語版は、日本語の記事をもとに作成したが、発表原稿とは異なり最初から英語でのストーリーを考えていたわけではないので、読み物としては不十分なところもあるだろう。ただ、自分としてはできるだけのことはやれたと思う。Dragosから返事がきたらこの日記で紹介するが、なにしろ彼はメールを読まないやつだからいつになるかわからない。なお、Dragosの写真は実物よりかなり良く写っている。同羅合酢(どらごす)という当て字は、彼の雰囲気を思い出しながら、プレゼントのつもりで書いたもので、なかなか雰囲気に合っていると思う。この中でポイントとなるのは「酢」だ。ここはどうしても「酢」でなければならない。理由はわからないけれど、不思議とそんな気がしている。「不思議」といえば、Dragosにはどこか日本、あるいは日本人に近いものを感じる。それがどこからくるかわからないけれど、彼は何か(古い言葉で言えば)日本への「縁」のようなものを持っている。DragosがPacSecという日本と海外の技術者のブリッジとなる場を提供しようと思ったのは多分偶然ではない。

記事中に登場するTomoyoki Sakurai氏による解説記事