仕事納め

仕事納めのまったりとした空気の中で、メールのフィルタリング設定を見直すことにした。スパムについて削除の設定を行い、DMについてはメールに書かれている内容に従いオンラインで(webページで)購読を取り消したり、指定されたアドレスに購読中止の依頼を送信した。だいたいはそれで片がついたのだが、「このメールは発信専用でリプライできません」と書かれて、なおかつ購読管理(中止)のwebページも持たない猛者が残った。

「いまどき珍しいなぁ」と思いながら、書かれていた電話番号に電話したら、担当者は既に休暇に入っているのか、「担当者は不在です」と言われてしまった。仕方ないので伝言を残すことにしたのだけれど、電話のせいか何かわからないけれど、なかなか要件やメールアドレスを伝えることができない。「DMの配信を止めて欲しいのですが」と言っても「ディーエムですか?」と聞き返される。「ダイレクトメールです」と答えて、そのDMのタイトルを言ってもどうやら彼女は知らないようだ。そんな調子だから、登録されている自分のメールアドレスについては、文字とドットの区切り、大文字と小文字など順列組みあわせの授業を思い出すようなやりとりが続いた。さすがにこちらも話ながら頭にきてしまった。

しかし、電話をとってくれた女性の責任ではないので、自分に「こらえてこらえて」と言いながら話をしていたら、最後にその女性がとても恐縮しながらこんなことを言った。

「確かに承りましたが、念のためご連絡先を教えていただくわけにはいきませんでしょうか?」

これにはまいった。「連絡先は今お伝えしたメールアドレスにメールいただけば結構です」と答えたが、「これで電話番号を伝えていたら変だよな」とか「メールが届いているから、わざわざ電話してとめて欲しいと連絡しているんだけどな」とか考えるとなんだかおかしかった。