Vistaの恐怖
Vista Home Editionにcygwinをインストールしようと思ったが、うまくいかない。どうやらVistaが関係しているらしい。
- setup.exeをダウンロード、起動して、普通にインストールしようとしたが、それが途中で失敗する。
- 何度か繰り返して偶然でないことがわかり、フォルダのアクセス権を確認し、自分のアカウントに振るコントロールを与えて、やっとインストールが成功した。
- 次に、mount c:/home /homeを実行しようとするが、これがうまくいかない。c:/homeにも/home (/cygdrive/c/home)にもフルコントロールがあるのに権限が足りないらしい。
上記の作業（特に1番目と2番目）の間、「リサイクル中」というダイアログが表示され続けることが発生した。「何がリサイクル中なのだろう？」と思ったら、これはファイルの削除処理のことらしい。しかも、それが一瞬だけでなく、えんえんと何時間も表示されている（アニメーションつきで）。さらに驚いたのは、Vistaのゴミ箱を空にしようと思ったら、削除対象が特に多くなくてもすぐに消えない。削除中のダイアログがプログレスバーつきでずっと表示されている。使用しているPCは、Core 2 Duo 2.2GHz 3GBメモリーなのだが・・・。
ネットで調べてみると、Vistaに関する報告（問題）は多数あがっている。自分の作業の経験からも、どうやら
- 標準のアクセス権限設定がXpに対してはるかにきつくなっている（Administratorsであってもあまり関係ない）
- 意味（利点）がわからないが、おそろしく重たい「何かの処理」が追加されている
ということだろう。Cygwinを含め、ちょっと変わったことをやろうと思うと問題に遭遇する可能性は非常に高い。多分、解決する方法はあると思うけれど、時間がかかりそうだ。使用しているVistaはローエンドのHomeエディションでエアロは入っていないが、それでも十分表示がデコデコしている。派手で重たくて「大きい」（装飾パーツがついているから）。1024x780だと実質的にVGAか800x600で使っている感覚で、「画面が狭くて」しょうがない。64ビットのアプリケーションをインストールしようとしたら、「この環境では動かない」と怒られた。最上級のUltimateエディションでなければ、駄目だそうだ。メニューの中に、OSのアップグレードの勧誘があって、ユーザは簡単にオンラインでUltimateなどへのアップグレードができるようになっている。25,000円。(>_<) リモートデスクトップ接続できるのもUltimateだけみたいだ（Xpだと使えるんだが）。Ultimateにすれば、DVDプレイヤーなども使えるようになるようで、マイクロソフトはしきりと「すべての機能が含まれる」Ultimateへの移行を訴えてくるが、勿論、今よりさらにもっさりするのは間違いない。このスペックのPCで、今よりパフォーマンスが下がるのは耐え難いなぁ。
Xpの感覚で仕事や作業には使えないことが早くもはっきりしてしまった。いまさらXpを購入して、Vistaをつぶすのも馬鹿みたいだし、だいたいネットを見ると「Vistaは簡単には削除できない」ようだ（笑）。今、Xpの人気があがっている意味がわかった。
