VistaのPCで160GBのハードディスクを搭載しているとCHKDSKができないことがある

Lenovoのサポートに電話してThinkPad X61 Vista Ultimateの下記のトラブルについて質問してみた。

  • 起動時にF8キーを押して「セーフモード(コマンドプロンプト)を選択しても、起動ができない(ドライバの読み込み中、crcdsk.sysを読み込んだところでフリーズする)
  • CドライブのCHKDSK (/F)をスケジュールしても、再起動したときにエラー("cannot open volume for direct access")が出て、CHKDSKが実行できない

オペレータの方に上記を説明したところ、即座に下記の説明があった。

  • 「160GB(以上)のハードディスクを搭載したPCについて、VistaではCHKDSKが停止する問題がわかっており、現在調査中です」

関連情報として、以下を教えていただいた。

微妙に説明した症状とずれている気がしたが、関係しているのは間違いない。思わず、「ハードディスクの容量が150GBだと良かったのですね」と言ったら、電話口で苦笑していた。

CHKDSK /Fが実行されないで一番困るのは、Ultimateの機能であるPCの完全なバックアップがとれないことにあると思うのだが、それについて話してみてもあまり要領を得た回答をもらえず、その代わりに「(Lenovoの)Rescue and Recoveryからはバックアップがとれるはずです」との回答だった。壊れたドライブは昨日Lenovoに返送してしまったので、もはや確認することはできないが、Cドライブにエラーがあってもバックアップがとれるとしたら便利といえば便利だが、やはりちょっとおかしい気がする。

この問題は、おそらくThinkPad(Lenovo)限定ではなく、160GB(以上)のハードディスクを搭載したVistaだと同じはずだが、検索してもあまり情報が見つからないので、まだあまり表面化していないのかもしれない。自分は、壊れたドライブと交換したドライブで、160GBのハードディスクを積んだVista Ultimateで、セーフモード(コマンドプロンプト)が実行できないこと、CドライブのCHKDSK /Fが失敗することを確認したが、ThinkPadの場合には、Windows起動前にF8キーを押下して表示されるメニューに「コンピュータの修復」というのが含まれていれば、それを選択すると、その中からコマンドプロンプトを表示し、CHKDSK /Fを実行できる(但し、ゲロ時間がかかるので気長に待つこと)。ただ、そこでCHKDSK /Fを実行したことは、Vista君としては感知していないようで、再起動する度に「CドライブにアクセスできないからCHKDSKできない」と文句を言われる。実害はないがあまり楽しくはない。該当する機械を持つ人は、この160GB問題が解決するまでドライブのCHKDSK /Fをスケジューリングしないことを薦める。

しかし、それにつけてもこの先進的なVista OSもなんだかんだまだDOSの延長で動いているわけだ。(なんだかなぁ)