「チョコレートの国の侍」完結

連載インデックス

FOSDEMについては、いろいろ不思議なことがあった。出張だから、帰国してから社内の報告書は書いて提出していたが、それで終わる気がしなくて、特に人に見せるつもりもなく書いていたのが下記にある(以前の日記で「オリジナル」と書いたもの。ThinkIT連載が決まってからは加筆していないので途中になっている)。

記事にしてはと勧めてくれる人がいて、インプレスITさんに上記を見せて相談した結果、掲載いただけることになったが、「5回の連載で、サーバOSのセキュリティの話にする」というのが条件だった。連載は、制限がきつく(htmlは3ページ構成で固定、文字数は4500字程度、イラストはhtmlファイルごとひとつで、リンクは多すぎない)、CDからMDに録音した音楽のようになっている。たとえば警察には本当は2度出頭しているし、出来事が比較的に少なかったFOSDEM初日は連載では割愛されている。調書をとってホテルに戻った日と「侍誕生」は本当は独立した回にしたかったが、与えられた回数にまとめるためにやむを得ず一緒にしている。これだけ短縮してもそれなりにまとまっているのは、実際に起きた出来事を柱にしているからだろう。普通4泊6日の出張は、連載記事にはなり得ない。

連載の内容は、上記を読めばわかるが切り貼りではなく毎回(毎週)新規に書き下ろしている。特に、初回の記事にいきなり侍のイラストが登場していて、自分としてはシリアスな内容とのギャップを抱えたが、連載全体のトーンはそのイラストに合わせている。最終回は本当は、ひとつひとつのトラブルを軸にサーバOSのセキュリティについて解説、問題提起をしたかったのだけれど、内容的には可能でも紙面的に収まりきらず連載の締めくくりもできなくなるのでこうした形になった。JNSAの実証実験報告書プロフェッショナル・セキュリティ・レビュー記事などのリンクを紹介できて良かった。

ちょうど6月26日の夜にNHKの番組、「世界ふれあい街歩き」がブリュッセルのことを紹介していた(出張の「直前」には、「弾丸トラベラー」と「うるるん」で続けてブリュッセルが登場していた。偶然にしてはできすぎた話だ)。

記事で紹介した旧市街の五角形が見える。番組の中では、盗難現場の近くのグラン・プラスが詳しく紹介され、「世界3大びっくり」の小便小僧について妙に詳しく紹介されていた。番組の映像を見て、それがどこか見当がついた。多分、僕は小便小僧の横を通り過ぎている。番組はハイビジョンで撮影されていたが、超広角のレンズが使われていたようで、グラン・プラスが実際よりかなり広く見えていた。実際は、それほど広くはない。上記URLの地図で「エレベータ」の文字のある少し下がルイーズ広場で、僕が宿泊したHoliday Innは地図の下ぎりぎりくらいにある。