日刊工業新聞コラム

日頃お世話になっているJNSAのやすださん経由で、10月2日から毎週木曜日日刊工業新聞で始まった連載記事、「こう作れ!情報セキュリティーシステム」の記事募集の案内をいただいた。連載は、半年間(約25回)続くが、シンクライアントとセキュアOS関連で3本の記事を書く予定になっている。

今日は自分にとって最初の記事となる原稿のゲラが送られてきた。記事の内容は、情報漏洩防止対策としてのシンクライアントについてまとめたもので、与えられた880文字という制限の中で、画面転送方式とネットブート方式について、一般の読者向けにその「意味」を解説している。記事には、TOMOYOキャラクターの生みの親であり、プロフェッショナル・セキュリティ・レビュー*1の際にもお世話になった五十嵐さんのイラストがついている。実はこのイラストは以前制作していただいたが諸事情により使われていなかったもので、そのイラストを活かすことを考えながら文章を組み立てている。当初は(イラストに合わせて)画面転送方式についてのみ説明していたが、社内から指摘がありネットブート方式も追加している。もとの(画面転送方式だけの)記事を書いた目で見ると、掲載される記事はやや情報を詰め込みすぎだが、シンクライアントについて興味を持って調べたりするきっかけになるという意味では、もちろん二つの方式が含まれているほうが読者にとって親切には違いない。

今回、呼びかけに応じて集まった各分野の専門家が執筆を担当しており、それぞれの内容もさることながら、与えられた字数の制限の中で読者にどのようなメッセージを伝えるかも見どころのひとつだと思う。このエントリーに書いた記事は、「シンクライアント使い分け」というタイトルで*2、10月30日に掲載される。

*1:自分の書いた記事の前半4ページがリンク先で参照できる。

*2:提出した原稿では、「シンクライアントは使い分け(が肝心)」だったが、おそらくはレイアウトの都合により縮められている。